橘玲氏の新刊の2冊を早速読んでみました。

至高の銀行・証券会社編は海外の金融機関での口座開設について、究極の資産運用編はポートフォリオの作り方、ETFに関するガイドとなっています。

海外で口座を作りたい方、世界中のETFを利用してプライベートバンク並みのポートフォリオを作りたい方にはおすすめです。


黄金の扉を開ける賢者の海外投資術 至高の銀行・証券会社編

黄金の扉を開ける賢者の海外投資術 究極の資産運用編

かなりハイレベルかつマニアックな内容なので一般の投資家にはここまでの内容は必要ないでしょうね。楽天証券あたりに口座を開いて適当にNY市場のETFを買っておけば問題ないでしょう。

ちなみに上記と同じシリーズの前作も読みましたがこちらは面白かったです。

黄金の扉を開ける賢者の海外投資術




人的資本(=自分の労働力)をサラリーマン債券として考慮して、残りの資産のすべてを海外投資にまわす、という考えは面白かったです。

確かに我々日本人は人的資本の価値を日本経済に過度に依存してしまうので、数百万から数千万の資産は海外で運用して日本のリスクから切り離した方が懸命ですね。

1点、日本株に投資をする場合、日本企業は世界中でビジネスをしておりますので一応世界分散になっているという点は意識すべきだと思います。

危ないのは内需関連の株だけ持っている場合(例えば東京ガスとか)、定期預金と自宅がすべての資産である場合などでしょうか。

海外株で運用するのがある意味一番安全かつ効率がよさそうですが、それが難しい場合はグローバルでビジネスをしている日本株を買うのは代替策としてアリだと思います。